はやぶさ2のカプセルが無事地球に戻ってきました。
ミッションの大成功おめでとうございます!
はや2君、お帰りなさい!
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日本時間の2020年12月5日午後2時30分頃にはやぶさ2本体から切り離されたカプセルは、12時間後の6日午前2時29分に火球を確認、予定通りオーストラリアのウーメラ砂漠に落下しました。
現地から送られてきた火球の写真。
— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) December 5, 2020
おかえりなさい。
(回収班M)#Hayabusa2#はやぶさ2#小惑星探査機はやぶさ2#はやぶさ2ミッション現地レポ pic.twitter.com/zZ4olAJ4Fq
10年前のはやぶさ初号機はカプセルとともに大気圏に突入し、バラバラになって燃え尽きる感動的なシーンが観測されましたが、今回はカプセル単独の大気圏突入のため、美しい火球の軌跡が尾を引いて消える映像が確認できました。
再突入カプセルの火球映像の動画を、「はやぶさ2」Webにアップしました!https://t.co/yXj8noV8Q1
— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) December 5, 2020
カプセルは計画通りパラシュートにより降下、ビーコンにより落下位置が確定され、午前4時47分にヘリコプターから発見されました。はやぶさ2のミッションは最後まで計画した通りパーフェクトでした。これは本当にすごいことです。
あっぱれJAXA!
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さて、はやぶさ2はカプセル分離後、3回の化学エンジン噴射により地球を離脱し、拡張ミッションへの旅が始まりました。
はやぶさ2の打ち上げから地球帰還まで6年でしたが、拡張ミッションの目的地の小惑星(1998 KY26)まで更にこれから11年という過酷な旅が待っています。
旅の途中で2回、地球フライバイが計画されているので、再び地球からはやぶさ2を見ることができるかも知れません。
行ってらっしゃい、はや2君!
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なお、はやぶさ2のカメラから地球に落下するカプセルを撮影しているはずなのですが、どのような映像が撮れたかはまだ分かりません。
はやぶさ初号機のときは大気圏突入前にはやぶさのカメラから地球を捉えた感動的な写真が公開されました。はやぶさ2はどのような映像を捉えたのか、とても楽しみです。
JAXAによるカプセル回収後記者会見は、本日16:30からの予定です。
はやぶさ2のカメラから撮影した映像は、早ければ本日の記者会見で明らかにされるかも知れません。