Go Toイートのオンライン飲食予約ポイントの付与は、早々と予算を使い切って終了しましたが、プレミアム付食事券の方はまだ全国で販売中です。
但し、新型コロナ感染の急激な拡大を受けて、12/4時点で10都道府県で新規販売を停止しており、一部では食事券とポイントの利用についても控えるよう呼びかけています。
確かに10都道府県以外にも。ほぼ全国的に感染状況が悪化してきているのは誰の目にも明らか。
分科会が提示している、感染リスクが高まる「5つの場面」
- 飲酒を伴う懇親会等
- 大人数や長時間におよぶ飲食
- マスクなしでの会話
- 狭い空間での共同生活
- 居場所の切り替わり
のうち、「飲酒を伴う懇親会等」と「大人数や長時間におよぶ飲食」の2つが飲食関係で、さらに「マスクなしでの会話」も飲食の場面にあてはまるので、Go Toイートが感染リスクを高めていると言う人さえいます。
Go Toイートは感染状況悪化の原因なのでしょうか。
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筆者は、Go Toイートは決して悪者ではないと思います。
もちろん、コロナ対策と経済(この場合は外食産業)を両立させることが前提の議論ですが…
Go Toイートを利用した外食と利用しない外食で、感染リスクの差を考えると、Go Toイート対象店舗に一定の感染予防対策が義務付けられていることを思えば、Go Toイートを利用した外食の方がリスクは少ないはずです。
本当なら「飲酒を伴う懇親会等」と「大人数や長時間におよぶ飲食」をGo Toイートの対象から外せばいいのでしょうけど、なかなか技術的に難しいのでしょう。(4人以下での利用に制限しはじめた地域もあります)
従って、感染拡大が急な地域では、外食と共に不要不急の外出を控えて欲しいというメッセージとして、食事券の発売を一旦停止しているのだと理解します。
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既に獲得しているポイントや購入済み食事券の利用制限についても同様です。
外食するなら感染予防対策がしっかりしているGo Toイート対象店を選ぶように行政も勧めているのですから、そこでキャッシュ(レス)で払おうが、ポイントや食事券を使おうが、感染リスクには関係ないはずです。
つまり、ポイントや食事券の利用を控えて欲しいと言う意味は、外食と共に不要不急の外出を控えて欲しいと言っているのと同じだと思います。
それだけ危機的な状況にある地域だというメッセージだと思います。
それが国民に伝わっているのかちょっと疑問ですが。
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そんな中、プレミアム付食事券の追加発行・期間延長を政府・与党で検討しているという報道がありました。
一部新規販売を停止している地域があるにもかかわらず、意外という声もあるようです。
プレミアム付食事券の販売は、最長で2021年1月末までとされていますが、販売開始が遅れたり、一旦販売停止したりしている地域があるため、筆者は期間延長はあるだろうと思っていました。
詳細は分かりませんが追加発行も検討ということは、Go Toイートが、コロナ禍において外食の全体ボリュールをコントロールできるツールとして有効という認識なのでしょう。
新しく開発されたワクチンが日本中、世界中に行き渡るまで、もうしばらく我慢の期間が続きます。
コロナ禍が収束するまで、まだまだできる限りの対策を継続していく必要があるのは当然だと思います。
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そもそもGo Toイートは、感染予防対策に取り組みながら頑張っている飲食店を応援し、食材を供給する農林漁業者を応援するキャンペーンです。
筆者としては、当分「飲酒を伴う懇親会等」や「大人数や長時間におよぶ飲食」は参加するつもりはありませんが、感染拡大の状況に留意しつつ、Go Toイートの利用を含めてマナーを守りながらの外食を楽しみたいと思います。