ゴジラの新作テレビアニメ「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」が4月1日から地上波及びBSで放送開始されます。
それに先行して既にnetflixで配信が始まりました。
日本初の「ゴジラ」のテレビアニメは新しい世界観で描く完全新作
日本を代表する東宝の映画スター「ゴジラ」の第一作は1954年に公開されました。
それ以来、海外を含め多くのゴジラ作品が制作され、映画は国内だけでも30本以上にのぼるといいます。
アニメーションとしては、2017年から2018年にかけて公開された「GODZILLA」長編アニメ3部作の『怪獣惑星』『決戦機動増殖都市』『星を喰う者』がありましたが、テレビアニメとしては今回の「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」が国内では初となります。
アニメ3部作も、その前の2016年に公開された実写版「シン・ゴジラ」も、オリジナル「ゴジラ」の世界観を踏襲せず全く新しい話として作られましたが、今回のテレビアニメ「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」もそれまでの世界観を一新した完全新作として作られているようです。
ちなみに筆者は米国ワーナーブラザーズ/レジェンダリー・ピクチャーズのゴジラシリーズも大好きですが、こちらは東宝と提携した怪獣映画のシェアード・ユニバース「モンスターバース」として統一された世界観で展開されています。2021年には「ゴジラvsコング」が公開される予定で、こちらも楽しみです。
「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」の特徴
「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」は、SF小説家にして芥川賞を始め多くの文学賞を受賞している作家の円城塔がシリーズ構成・SF考証・脚本を担当しています。
「シンギュラポイント」とは「特異点」という意味ですが、タイトルだけでなく、内容も円城塔のSFワールドが存分に展開されているようで、SF好きにはたまりません。
また、アニメ3部作のような重苦しいトーンと3Dベースの表情が乏しいキャラクターとは真逆の、明るいタッチの手書きアニメが中心で、初回から登場人物のキャラが立っていて、期待大です。
「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」のさわり
舞台は2030年、千葉県逃尾市のなんでも屋的な町工場「オオタキファクトリー」の天才技術者の有川ユン(アリカワ・ユン)と相棒の加藤侍(カトウ・ハベル)、それに所長で世界的科学者の大滝吾郎(オオタキ・ゴロウ)は、空想生物を研究する理学部の大学院生神野銘(カミノ・メイ)とともに、旧嗣野地区管理局の調査をきっかけとして、やがて世界中を巻き込む「ゴジラ」との戦いに巻き込まれていく…
というストーリーのようですが、第一話ではそのプロローグとして、「オオタキファクトリー」の面々(有川ユン、加藤侍、大滝吾郎)と神野銘、それに旧嗣野地区管理局の山本局長、佐藤主任といった主要キャラクター(それにロボットのジェットジャガー)の顔見世がメインです。
最後に、逃尾市に突然赤い翼竜(ラドン?)が現れ、旧嗣野地区管理局の地下に巨大な獣の骨(ゴジラ?)が保管されているところが明らかにされて初回は終わります。
最後のシーンでようやくあの伊福部明作曲の「ゴジラのテーマ」のイントロが流れ、次回へのワクワク感も感じました。
「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」の放送予定
「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」は全13話で、2021年4月1日(木)から以下の予定で放映が開始されます。
- 毎週木曜日 22:30 TOKYO MX / KBS京都 / BS11
- 毎週木曜日 24:00 サンテレビ
またNetflixでは2021年3月25日(木)から毎週1話ずつ、テレビ放送より先行する形で配信されていきます。
まとめ
以上、ゴジラの新作テレビアニメ「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」の話でした。
全体的にゴジラシリーズらしくない明るい基調の絵が特徴で、所長やロボットのジェットジャガーはまるでギャグ漫画のキャラクターのようです。これらがSFの味付けでどう化けていくのか…

とても楽しみ!