sora’s おいしいノート

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豊川稲荷に行ってきた

東名豊川ICのそばにある豊川稲荷というところに行ってきた。稲荷というと神社だと思いがちだが、正式名を豊川閣妙厳寺という曹洞宗のお寺だ。
入り口の総門を入るとその先に山門があって二体の仁王像が祀られていて、さらに奥の法堂には本尊の千手観音が祀られているのだが、それよりも総門のすぐ左手にある大きな石の鳥居の方が目立っている。鳥居の左右には狐の石像が睨みをきかせており、鳥居から伸びる参道の奥には豊川ダキニ真天が祀られている大本殿がある。どう見てもこちらの方が主役だ。

明確に区別された寺と神社を見慣れた現代人の目には奇異に映るが、江戸時代以前は神様と仏様を一緒に祀る、いわゆる神仏混淆の形は当たり前だったらしい。
国家神道の確立を図ろうとした明治政府の神仏分離政策に抵抗し、奇跡的に神仏混淆の形を今に残すこの巨刹は貴重な文化遺産だ。
ところで総門の前からJR豊川駅にかけて続く「豊川いなり表参道」は、水原弘の看板があったりして「なつかし青春商店街」というサブタイトルを付いているようにノスタルジックな風情を狙っているようだが、ちょっと中途半端かな。やるならもう少し徹底した方が良いと思うが、すこし腰が引けているように感じた。

ただ、総門前で売っていた稲荷寿司は美味しかった。ちょっとアゲの味付けが甘目だけど、珍しい「味噌かつ稲荷」が意外といけた。お勧め!