sora’s おいしいノート

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夏休みと言えばペルセウス座流星群でしょ!そこで流星群と彗星の話を

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【2021年用に情報を更新しました】

今年もペルセウス座流星群が見頃を迎える時期になりました。今年は8月13日4時頃に極大を迎えると予想されています。

今年は月明かりの影響もなく、絶好の条件で観察できそうです。流星がより多く見られるのは11日から13日の夜にかけてと思われます。

ところで流星群が発生する原因となっているのは彗星なんですよね。

ということで今日は流星群と彗星の話を少ししたいと思います。

流星群とは何か

流星(流れ星)とは、宇宙に漂っていた塵が地球に降ってくるときに大気圏で発光する現象です。

塵が集まっている宇宙空間を地球が通過すると、流星群となって無数の塵粒が地球に降り注ぐことになります。

この塵が集まっている宇宙空間は、主に彗星が通過したあとに広がっています。

流星群の元は彗星であることから、流星群の元となった彗星のことを母天体あるいは母彗星と呼んでいます。

彗星とは何か

太陽系を構成する天体のうち、太陽に近づくと核の周囲にコマ(Coma:ガスや塵)が生じ、それが太陽風で流され尾を形成したりする小天体を彗星と呼びます。

彗星から放出された塵は、彗星が通ったあとの軌道上に取り残され、流星の元となります。

彗星の多くは惑星なとど比べると非常に細長い楕円の軌道を持っており、中には放物線あるいは双曲線軌道を描いて太陽に戻ってこない非周期彗星もあります。

彗星の起源について、公転周期が200年未満の短周期彗星については、太陽系の海王星軌道より外側の50au(astronomical unit:天文単位=太陽と地球の距離)までの間に円盤状に広がる、天体が密集した領域(エッジワース・カイパーベルト)にあるとされています。

また公転周期が200年以上の長周期彗星あるいは非周期彗星については、太陽系の外側1万auから10万auを球殻状に取り巻いていると考えられている理論上の天体群(オールトの雲:Oort cloud)あるいは太陽系外の天体と考えられています。

一般的に短周期彗星は既に何回も回帰を繰り返しているため、コマを生じる揮発成分はほとんど失われており、明るく輝く大彗星はほとんどが長周期彗星です。

日本は梅雨が長引いて残念でしたが、先月、世界各地で立派な尾が観測されたネオワイズ彗星も、放物線に近い楕円軌道を持ち、次に太陽に近づくのは5000年以上先とされています。

短周期彗星で有名なのはハレー彗星です。76年という短い周期で回帰を繰り返しているにも関わらず尾を伴った美しい姿を見せてくれます。

前回の1986年の接近では日本からの観測に適さず、全く筆者の印象に残っていませんが、次回の2061年のときには必ず…

三大流星群

毎年安定して多くの流星を観測できる流星群に、「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」があり、「三大流星群」と呼ばれています。

しぶんぎ座流星群

しぶんぎ座流星群は、毎年1月4日頃にピークを迎える流星群で、母天体はいくつかの候補が挙がっていますがいまだに確定していません。

ちなみにしぶんぎ座という星座は既に廃止されていますが、流星群としての名称はそのまま残っています。

ペルセウス座流星群

ペルセウス座流星群は、毎年8月13日頃にピークを迎える流星群で、母天体はスイフト・タットル彗星です。

スイフト・タットル彗星は1862年に発見され、発見後にペルセウス座流星群の母天体ではないかと指摘されました。彗星が流星群の母天体だとされた最初のことでした。

その後1991年と1992年のペルセウス座流星群は例年に比べて大規模なものになり、実際に1992年9月に再発見され回帰が確認されました。

ふたご座流星群

ふたご座流星群は、毎年12月20日頃にピークを迎える流星群で、母天体は小惑星ファエトンと考えられています。

小惑星ファエトンはかつては彗星でしたが、公転周期が1.43年と短く、しかも非常に太陽の近くを通過するため、ガスや塵などの揮発成分を放出しつくしてしまったものと考えられています。

まとめ

以上、我々が毎年目にしている流星群は、彗星が残していった物質の最期の姿を見ているのだ、という話でした。

筆者も夏休みに都会を離れ、澄んだ星空に流れ星を見つけて喜んだ思い出があります。

昨年に続いてコロナ禍の夏で、帰省や旅行を控えている人が多いと思いますが、ベルセウス座流星群は明るい流星もあるので、都会の空でも見ることは可能です。

もし夜空が晴れていたら、直接明るい光が目に入らない場所を探してチャレンジしてみませんか。