時間が空いたので、久し振りに映画館に行った。
空いた時間に合わせると、それしか無かった、という消極的な理由で「ロボッツ」にした。
本当は「リンダ リンダ リンダ」とか、「妖怪大作戦」に興味があったのだが、残念ながら時間が合わなかった。
ということで、あまり期待はしていなかった「ロボッツ」だったが、結構楽しめた。
お話としてはロボットだけの世界を描いた子供向けのファンタジーだが、お決まりの人間世界のアナロジーにあふれていて、大人でも飽きない。
アメリカンなドタバタがちょっと鼻に付いたが、ストーリーはいたって素直な展開で安心して見ていられる。
駅にいる、昔あったブリキのおもちゃのような四角いロボットの動きも傑作だった。
後半で主人公のロドニーが故郷の父親に失意の電話する場面で、電話を切ったあと、電話機が「あなたの親父さんはあなたのことを本当に大事に思っているね」と話かけるところが面白かった。実は格安電話サービスの勧誘なのだが、とてもしゃれていてお気に入りの場面だ。
実は、古いものを大事にしようとか、使えるものはリサイクルして使おうとか、見方によっては結構お説教くさいテーマがバックにあったりするのだけれど、いたるところにしかけのあるおもちゃ箱のような映像がぎっしりつまった映画で、なかなか楽しめたのでした。