自宅の台所には以前購入した消火器が置いてあります。
室内に置いているのでサビなどはありませんが、さすがに古くなったので廃棄しようと思ったのですが、簡単に廃棄することはできず、ちょっと面倒なリサイクル処分が必要でした。
そこで消火器の処分方法について調べてみました。
自宅用の消火器について
ウチのマンションでは最近、管理組合として各戸用の消火器を配布するようになりました。
使用期限が来たら管理組合の方で交換してもらえるということなので、手間いらずで助かります。
導入された消火器も、加圧式ではなく蓄圧式の安全性が高いものでした。
基本的に途中で止めて再開することはできません。
経年劣化による破裂のリスクが蓄圧式より高いと言われています。
均一な圧力で安定して薬剤を放射でき、途中で一旦止めてから再開することも可能。
加圧式に比べ破裂リスクが低く安全性に優れています。
今までの古い消火器は既に使用期限を過ぎていたので、早急に廃棄しなければなりません。
新しい消火器を購入すると古い消火器を引き取ってくれることが多いようですが、今回は買い換えではないので、自分で処分する必要があります。
消火器の処分(リサイクル)方法
不要になった消火器は、家庭ゴミや粗大ゴミとして廃棄することはできません。
消火器メーカーの団体である日本消火器工業会が、販売店と協力して消火器のリサイクルを行っているので、その手続きに従って処分することになります。
消火器リサイクルの運営は、日本消火器工業会が設立した消火器リサイクル推進センターが推進しています。
消火器の処分方法は、引き取りを依頼する方法と、直接持ち込む方法があります。
引き取りを依頼すると当然収集運搬費が発生するので、筆者は直接持ち込みする方法で検討しました。
ちなみにゆうパックを利用した回収方法もありますが、2020年1月6日から大幅に値上げして税込み6,270円(薬剤3kgまたは3L以下の消火器)となっています。
消火器リサイクルシール
廃消火器にはリサイクルシールを貼ってある必要があります。
2010年以降に製造された消火器には「新品用リサイクルシール」が添付されていますが、リサイクルシールにも有効期限(発行年により異なる)があるので、期限内にリサイクルする必要があります。
リサイクルシールが添付されていない消火器をリサイクルするには、「既販品用リサイクルシール」を購入する必要があります。
もちろん今回処分する消火器にリサイクルシールは添付されていません。
「既販品用リサイクルシール」はオープン価格となっていて、それぞれの窓口ごとに価格が異なるので、いくらなのかは各窓口に問い合わせるしかありません。どうやら窓口ごとに手数料や保管料を上乗せしているようです。
消火器リサイクル推進センターから直接購入することも可能で、小型用のリサイクルシールは1枚600円となっていますが、ヤマト運輸の代金引換えで送られてくるので、送料・手数料を取られます。
消火器リサイクル窓口
リサイクル窓口には、基本的に回収と持ち込みに対応する「特定窓口」と、基本的に廃消化器の持ち込みのみに対応する「指定引取場所」がありますが、「特定窓口」への持ち込みでは、リサイクルシールが貼られていても別途保管費用等が必要になる場合があります。
廃消化器の回収と持ち込みに対応しています。(一部持ち込みのみ)
廃消化器の持ち込みに対応しています。
(西濃運輸などリサイクルシールを販売していない場所があります)
結局「特定窓口」への持ち込みを選択
廃消火器を処分する場合、有効なリサイクルシールが貼られているなら、「指定取引場所」に持ち込めば追加費用は掛かりません。
有効なリサイクルシールがない場合は、別途購入する必要がありますが、シールを販売していない「指定取引場所」があるので注意が必要です。
もともと「指定取引場所」の数が少ないのですが、検索したところ、筆者の自宅近辺にはリサイクルシールを購入できる「指定取引場所」はなさそうです。
「特定窓口」は自宅付近にもいくつかあるので、「特定窓口」への持ち込みで処分することにしました。
「特定窓口」への持ち込みの場合はリサイクルシールに保管費用等を上乗せされるので、費用は持ち込む窓口に問い合わせるしかありません。
まとめ
ということで、持ち込む前に電話で確認した上で、先日、近くの「特定窓口」に持ち込んできました。
費用はリサイクルシール代込みで1,100円でしたので納得です。
処分自体は、分かっていれば大した手間でもないのですが、消火器リサイクルの全体像とか、費用がいくら位掛かるのかとかを把握するのに手間取りました。
それにしても、あまり消費者のことを考えていない仕組みだと感じました。