4月になると、多くの携帯通信事業者の新プランや新料金が開始されます。
同時にMNP転出手数料が無料化されるところも多くなっています。
筆者も4月以降に携帯通信料金の見直しを図るべく、色々と調べてきましたが、ここに来て重要な新プランの確認が漏れていたことに気づきました。エキサイトモバイルの新プランです。
昨年末のドコモの新プラン「ahamo」をきっかけにした価格競争は、今年に入って格安SIM業界にも飛び火し、大混乱状態を引き起こしています。
2月末に格安SIMの老舗IIJmioが発表した破壊的な料金体系で価格競争は勝負あったかと思われましたが、3月に入って発表されたnuroモバイルの新プランは、小容量の部分でIIJmioの料金をあっさりと抜き去る最低料金を提示ました。
そして3月25日に格安SIMの真打ち、OCNモバイルONEの新料金が発表され、nuroモバイルに迫る低料金を提示してきました。
今回紹介するエキサイトモバイルは、実はこの3社の料金体系と互角に戦える競争力のある新プランを3月10日に発表しています。少し他社とは違う独特の料金体系のため、若干分かりづらいところがあるかも知れませんが、特に複数枚SIMを利用している人は要注目です。
(本記事の金額表記は特に断りのない限り税込です)
- エキサイトモバイルとは
- エキサイトモバイルの新プランの料金体系
- エキサイトモバイルの新プランのその他の特徴
- エキサイトモバイルを含めたライトユーザー向け新プランの料金比較
- エキサイトモバイルのFitプラン(段階制料金)も含めると…
- まとめ
エキサイトモバイルとは
エキサイトモバイルとはエキサイト株式会社が運営する格安SIMで、回線はドコモとauの2種類を扱っています。
エキサイト株式会社は、検索エンジンやポータルサイト、インターネット接続サービスなどを手掛けるインターネット情報サービス会社で、格安SIMは2016年に開始しています。
エキサイトモバイルの新プランの料金体系
エキサイトモバイルの新プランは、以下の表のような料金体系です。
大きく段階制料金のFit(フィット)プランと定額制料金のFlat(フラット)プランに分かれています。
エキサイトモバイルは高速通信のON/OFFが可能なので、Fitプランで一度も高速通信をONにしなかった月は0GBの料金が適用されます。Flatプランの0GBプランは低速通信のみのプランとなります。
7GBまでならFitプランの方がお得ですが、Fitプランの場合は使用データ量をちゃんと管理していないと高額になってしまうので注意が必要です。
なお段階制料金というと楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIがありますが、1GB以下無料を別にすると、1GB~12GBの範囲ではエキサイトモバイルのFitプランの方が低料金になります。
Flatプランの音声3GBで1,210円というのは、定額料金ではnuroモバイル、OCNモバイルONE、IIJmioに次ぐ低料金となっています。
エキサイトモバイルの新プランのその他の特徴
注目すべきなのは、全プランでSIMの追加が可能であることです。Flatプランの0GBと3GBプランの場合は追加SIMは2枚までですが、それ以外は4枚までSIMを追加(つまり合計5枚まで)してデータをシェアすることができます。 OCNモバイルONEやBIGLOBEモバイルでもSIM追加は可能ですが、料金が音声:528円、SMS:462円、データ:220円と低料金なので、SIMを複数枚使いたい場合には特にお勧めになります。
Flatプランの余ったデータ容量は翌月に持ち越しできます。
通話料は22円/30秒、エキモバでんわアプリを利用すれば、11円/30秒です。10分かけ放題オプションは759円。
au回線に関しては、3日間での通信量(高速データ通信と低速データ通信の合計値)が6GBを超えた場合、通信速度が制限される場合があります。
低速通信時に直近3日間のデータ通信量が既定値を超えた場合は通信速度が制限されます。
高速通信のON/OFFが可能です。高速通信OFFの場合、あるいは月間のデータ容量を超えた場合は200Mbps以下の低速になります。
データ容量の追加は1GBが550円で回数制限はありません。
2021年4月1日からMNP転出手数料は無料になります。
エキサイトモバイルを含めたライトユーザー向け新プランの料金比較
今回もいつものライトユーザー向けパターンでの各社比較表に、エキサイトモバイルの新プランを当てはめてみました。
(データSIMについては、音声SIMのシェアか最安のデータSIMプランの追加で、また、音声SIMをシェアする場合は6GB以上のプランで計算しています。また、光回線とのセット割や期間限定割引は考慮していません。但し、複数回線割引/家族割引がある場合は考慮しています。)
エキサイトモバイルの各パターンの計算ベースは以下の通り。
エキサイトモバイル B:3GB音声SIM+シェアデータSIM
エキサイトモバイル C:12GB音声SIM+シェア音声SIM
エキサイトモバイル D:12GB音声SIM+シェア音声SIM+シェアデータSIMx2
結果は、エキサイトモバイルがパターンDで1番安いという結果になりました!パターンBも最安のnuroモバイルと11円の差しかありません。これは追加データSIMがたったの220円、追加音声SIMも528円という低価格のお陰です。
エキサイトモバイルのFitプラン(段階制料金)も含めると…
追加のシェアSIMは段階制料金のFitプランでも使えるので、パターンA・Bでは3GB使用、パターンC・Dでは7GB使用という前提で計算してみると、次のようになりました。
エキサイトモバイルFitプランの各パターンの計算ベースは以下の通り。
Fitプラン B:Fitプラン音声SIM+シェアデータSIMで3GB使用
Fitプラン C:Fitプラン音声SIM+シェア音声SIMで7GB使用
Fitプラン D:Fitプラン音声SIM+シェア音声SIM+シェアデータSIMx2で7GB使用
段階制料金でストッパーがないので他のプランと同じ土俵では比較できませんが、パターンBとパターンDでは最安での運用が可能となります。パターンAとパターンCでもnuroモバイルに次ぐ低価格なので、ライトユーザーにとってエキサイトモバイルのFitプランは検討する価値ありです。

データ使用量をちゃんと管理できるならアリですね!
まとめ
以上、エキサイトモバイルの新プランについて検討してみました。
なんといっても全てのプランで追加SIMが低価格で利用できるのが魅力ですね。
筆者のウチでも、夫婦それぞれスマホ用とタブレット用のSIMを契約しているので、またひとつ有力な選択肢が増えました。

悩む~!