今の若い人には想像がつかないかも知れませんが、昔はスパゲティと言うと、「ミートソース」か「ナポリタン」の二択でしたよね?
もちろん「日本では」って言う但し書き付きですが…
特に「ナポリタン」の方は、パスタを炒めるという日本で独特の進化を遂げたもので、ナポリ風と言うより日本風、焼うどん・焼そばに近いかも。
ナポリタンとは
ナポリタンの定義は、「日本ナポリタン学会」によると、
ナポリタンは、トマトケチャップで味付けし、炒めた日本独特のスパゲティ料理のこと。
地域によってはイタリアンとも呼ばれているが、同じものと考えてもよい。
ナポリタンのルーツは諸説様々であるが、戦後アメリカ軍によって持ち込まれたケチャップ味のスバゲティがルーツである。
ナポリタンとは/日本ナポリタン学会
とあり、なんとイタリアではなくて、アメリカ経由で入ってきたケチャップ味のスパゲティがルーツということのようです。
ナポリタン発祥の地は横浜
そして日本流にアレンジした「ナポリタン」発祥の地は、どうやら横浜のようです。
戦後、GHQ将校の宿舎として接収された横浜の「ホテルニューグランド」の総料理長、入江茂忠氏が考案した料理「スパゲティナポリタン」のことが、ホテルニューグランドの公式ホームページで紹介されていました。
この生トマトのソースをケチャップで代用して、「ナポリタン」として出していたのが、横浜野毛の洋食レストラン「センターグリル」と言われています。
「センターグリル」は、「ホテルニューグランド」初代総料理長サリー・ワイル氏が経営する「センターホテル」で働いていた石橋豊吉氏が戦後開業したレストランで、まさに「ホテルニューグランド」の流れを汲む洋食レストランと言えます。
横浜ナポリタン焼そば
前出の「日本ナポリタン学会」では、条件を満たした店舗、商品について認定証を交付しています。
今年2020年、横浜丸紀の「横浜ナポリタン焼そば」が新たに推奨商品として認定されました。
スパゲティじゃなくて焼そば?と、ちょっと意外でしたが、認定商品については学会の規定する「ナポリタンの定義」に合致していなくてもかまわず、そもそも「食品」とは限らないということです。
現に「横浜ナポリタン」というあられや、「湘南ナポリタンまん」という肉まん風のものも認定商品になっています。
まとめ
焼そばもナポリタンも大好きな筆者としては、「横浜ナポリタン焼そば」を是非食べてみたくなってしまいました。
しかし、近くのスーパーでは見たことがありません。
そこで、毎月第一土曜日の朝、丸紀の工場で開催されているで即売会に行ってみることにしたのですが、ちょっと長くなったので、この先は別の記事で…
(つづく)