NHKの大河ドラマ「キリンがくる」と連続テレビ小説「エール」の放送を一時休止することになったそうです。
収録は4月から見合わせていたとのことで、再開時期は収録再開の状況を見極めながら検討するとのこと。
既に民放の春ドラマなども延期や中断を余儀なくされており、バラエティ番組も過去のコンテンツを使った特集を組んだり、再放送でしのいでいる状況です。
これでは益々テレビ離れが加速するのではないか、と思いきや、ステイホームの影響でテレビの視聴時間は増えているのだとか。皮肉なもんですね。
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一部の地域では緊急事態宣言が解除されたものの、引き続き「新しい生活様式」の徹底や継続が求められています。
一旦収束したとしても、第2波、第3波が予想されていることを考えると、今後数年にわたり「新しい生活様式」の一部は日常の風景として残っていくのかも知れません。
そうなると、現代物のテレビドラマや映画において、日常はどう描かれるようになるのでしょうか。
満員電車での通勤風景はもうなし?
仕事はテレワーク、オフィスに人はまばらで、会議もリモート?
刑事も容疑者と距離を取り、裁判もリモート?
なんか雰囲気が台無しで、ストーリー展開にも影響しそうだし、演出も大変そうです。
そもそもマスクしたままでは演技もうまく伝わらないだろうし、役者は目力だけで勝負する時代が来るのでしょうか。
それとも一連の社会現象は、令和のはじめを象徴する一過性のできごととして記憶されるだけで、我々はやがて元の日常に戻ることができるのでしょうか…
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そういえば昨日の産経新聞で、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督がリモートワークで完成させた短編映画「カメラを止めるな!リモート大作戦」が取り上げられていました。
コロナ禍の中、俳優が自宅で自撮りした映像を編集して、全てリモートで作品を作り上げる、という話です。
「カメ止め」同様、作品を作り上げていく過程を描いたもので、「カメ止め」の俳優陣がまた集合しており、上田監督独特のユルい感覚も健在で、ファンにはたまりません。
しかしこの作品のキモは最後のエンドロールにあるのかも、なんて思いました。
28分弱の作品で、YouTubeで公開されていて無料で見ることができますので、まだ見ていない方は是非ご覧下さい。
「カメラを止めるな!」を見た方はもちろん、見ていない方も「笑顔」で楽しめると思います。