労使交渉が揉めに揉めていた今シーズンのメジャーリーグベースボール(MLB)ですが、ようやく開幕されそうです。
当然ながら通常のシーズンとは異なる形態での開催となりますが、気になる変更点について調べてみました。
MLB2020の開催予定
今年のMLBのレギュラーシーズンは7月23日と24日に開幕を迎え、9月27日までの予定で60試合が予定されています。
通常だとレギュラーシーズンは162試合ですから、約37%の試合数に短縮されることになります。
MLBはアメリカン・リーグとナショナル・リーグの2リーグに分かれていますが、各リーグとは更に東地区、中地区、西地区の3地区に分かれ、それぞれ5チーム、全体で30チームで構成されています。
ちなみに、アメリカン・リーグ西地区に所属しているカナダのトロント・ブルージェイズ以外は、全て米国のチームです。
各チームが広大な地域に広がっている上、日本のプロ野球を上回る試合数をこなすのは大変ですね。
今シーズンは期間が短縮された上にコロナ禍で移動をなるべく控えるため、レギュラーシーズンは同地区内での試合に限定ことになりました。
具体的には、60試合のうち40試合は同リーグ同地区の相手との試合、残りの20試合は他リーグ同地区との試合となっています。
ポストシーズンは9月27日から10月末までの予定で、例年通り行われる模様です。
MLB2020のルール
2020年からいくつかルールの変更が予定されていましたが、それに加えて今シーズン特有のルールが採用されるようです。
以下に主なルール変更について取り上げます。
THREE-BATTER MINIMUM
先発、リリーフにかかわらず全ての投手は、怪我または病気の場合を除き、少なくとも3人の打者と対戦するか、イニングを終了させる必要があります。
これにより、ワンポイントとしてのリリーフ起用は難しくなりますね。
Two-Way Player
Two-Way Player、つまり投手と打者を兼ねる「二刀流」の選手として指定することが正式に認められ、投手枠にカウントされずに登板することが可能になります。
但し、二刀流選手に指定できるのは、そのシーズンあるいは前シーズンのメジャーで20イニング以上投げ、20試合以上に野手あるいはDHとして先発して3回以上打席に立っていることが条件となります。
なお、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は、前シーズンはリハビリのため登板していませんが、2020年に限り、前々シーズン(2018年のシーズン)までの実績を含めて判断されることとされており、まさに大谷翔平選手のためのルールと言えます。
ちなみに大谷選手以外ではシンシナティ・レッズのリリーフ、マイケル・ローレンゼン選手が候補になりそうです。
延長戦はランナー2塁から開始
いわゆるタイブレークの一種ですが、2020年シーズンに限り、延長戦はノーアウトランナー2塁から開始するようです。
これもコロナ禍対策として、試合時間をなるべく短くする工夫でしょう。
ユニバーサルDH
現在メジャーリーグはアメリカン・リーグのみDH制を採用していますが、取り敢えず2020年のシーズンについては、ナショナル・リーグでもDHを採用するようです。
リーグ共通でDH制を採用するという意味で「ユニバーサルDH」と呼ぶそうですが、以前から導入が検討されてきた課題だったようです。
来シーズン以降についてはまだ未定のようですが、大谷選手にとってはインターリーグの試合でもDHに入れるので、そのまま継続してくれるといいですね。
まとめ
米国におけるコロナ禍の状況は、地域によっていまだに新規感染者数が多く、余談を許さない状況が続いているようですが、無事にMLBの開幕が迎えられることを祈っています。
一足先に無観客で開幕を迎えた日本のプロ野球ですが、早くも7月10日に観客を入れて開催することを検討しているようです。
まだ数試合を消化した時点なので、検討するような段階ではないような気もしますが、コロナ禍がこのまま収まってくれるとうれしいですね。