sora’s おいしいノート

(当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています)

新電力の検討(2)電気料金の試算をして比較してみました

前回の続きです。

今回は実際に電気料金の試算をしてみました。

ガス会社の選択について

我が家は都市ガス(東京ガス)なので、ガス会社も選択可能なのですが、今回は敢えてガスについては比較対象にしていません。

我が家のガス代は電気代の1/3程度だし、ざっと調べたところ、ガス会社変更による費用低減効果はさほどないと感じたからです。

それにガスを組み合わせると選択肢が複雑になりすぎるので、ガス会社を検討するにしても、電力会社を絞ってからの方がいいかなと思います。

電気料金の比較

各電力会社とも、ホームページ上で料金のシミュレーションができるような仕組みを提供していますが、筆者は計算式が見えないと不安なので、料金体系表を探して単価を転記し、Excelで計算するようにしました。

現在の我が家の契約は東京電力エナジーバートナー(以下、東電EP)の40A/従量電灯Bで、毎月の使用量は大体400~600kWhなので、40A/500kWhとして、いくつか候補の会社を選んで変更した場合の料金を試算してみました。

事業者名 基本料金
(40A)
1段
※1
2段
※1
3段
※1
試算※2
(500kWh)
備考
東電EP
(従量電灯B)
1,144.00 19.88 26.48 30.57 14,410 自由化前の料金プラン
東電EP
(スタンダードS)
1,144.00 19.88 26.46 30.57 14,406 自由化後の料金プラン
独自ポイント(1000円で5P)
東京ガス
(ずっとも電気1)
1,144.00 23.67 23.88 26.41 13,434
東急パワーサプライ 1,089.09 19.78 26.37 28.98 14,006
九電みらいエナジー(基本) 968.00 23.73 23.73 26.48 13,383 JALマイル/WAON/dポイント付きのプランは別料金体系
エルピオ
(スタンダードプランS)
1,086.80 18.84 23.03 25.78 12,649
ENEOS 1,144.00 19.88 24.54 26.22 13,191 Tボイント(200円で1P)
Looop 0.00 26.40 26.40 26.40 13,000
シンエナジー
(きほんプラン)
1,024.00 19.67 24.78 27.71 13,387

※1)1kWhあたり単価、1段:~120kWh、2段:121~300kWh、3段:301kWh~
但し東京ガスだけは、1段:~140kWh、2段:141~350kWh、3段:351kWh~

※2)試算(500kWh) = 基本料金 + 1段単価 x 120 + 2段単価 x 180 + 3段単価 x 200

東電EPの自由化後の料金プランは、上記以外にも、300kWhまで定額(9,879.63円)、301kWhから従量制(29.58円)というプレミアムSプランがあり、40A/500kWhで試算すると13,982円となります。なおプレミアムプランの解約時には期中解約金が発生する場合があります。

実際の電気料金はこれに燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が加わりますが、電力会社にかかわらず共通なので、比較対象から外して考えます。

なお、関東地方以外では単価が異なりますので、ご注意下さい。

その他の情報

先日、契約しているケーブルテレビ会社から、系列の新電力(東急パワーサプライ)の紹介がありました。

東急パワーサプライは、料金のみで比較すると東京電力より若干安くなる程度ですが、加えて東急のケーブルテレビやインターネットを使っていれば料金が割引されます。また東急グループの優待サービスである東急ロイヤルクラブの入会条件にもカウントされます。もちろん、大手企業グループなので安心感もありますが、付加サービスをどう評価するかですね。

我が家によくDMが入っている九電みらいエナジーは九州電力の100%子会社で、関東エリア向けに電力小売事業を行っています。現時点で一般家庭向けのシェアは高くありませんが、法人向けも含めるとベスト10に入ってきます。大手系列で東京ガスよりも低価格なので狙い目かも。なおJALマイル/WAON/dポイントが貯まるコースもありますが、こちらは料金体系が割高なのでお勧めできません。

東京ガスはエネルギー大手にもかかわらず電気料金はかなり抑えられており、現時点で新電力でトップシェアなのも分かります。また、「ずっとも電気1」プランには、生活トラブルの応急処置サービス「生活まわり駆けつけサービス」が無料で付いてくるなど、付加サービスが充実しています。

なお、生活トラブルの応急処置サービスは、東電EPの新しい料金プランにも無料で付いています。

しかし、エネルギー大手ならENEOS(旧JXTGエネルギー)も負けていません。新電力シェアは5位ですが、電気、ガスともに、低コストで勝負する新電力に近い料金体系で、更にガソリン代の割引やポイントサービスなど、お得度の高いプランを提供しといます。

もちろん余計なサービスは不要なので価格だけを重視するというなら、低料金を売りにした新電力を選ぶのもアリでしょう。

まとめ

筆者は最終的にまだ決めかねているのですが、一応電力自由化による電気料金の相場感はつかめたかなと思います。

この程度の差だと変更するほどではないと感じる人もいるかも知れません。あるいは料金やサービス以外に、電力構成や環境負荷などを重視したい人もいるかも知れません。

ただ、現時点で新電力への移行があまり進んでいないのは、選択肢が多すぎて良くわからないため、そのままにしているという人が多いのではないかと思います。(自分がそうだったので)

この記事が参考になれば幸いです。