sora’s 早起きノート

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小惑星の地球衝突の可能性は?我々はどう回避しようとしているのか

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今週末(2020年6月6日)にも直径が超高層ビルの高さくらい(254m〜568m)の小惑星(2002NN4)が地球のそばを通過しようとしています。

www.spacereference.org

軌道シミュレーションを見ると随分地球の近くを通るように見えますが、約5百万kmと月より13倍以上離れているので多分大丈夫でしょう。(^_^;;

でも気になったので、小惑星について少し調べてみました。

我々はキラー小惑星をどう止めるか?

先日Yahoo! Lifeで、「我々はキラー小惑星をどう止めるか?」という動画が紹介されていました。

www.yahoo.com

恐竜絶滅の原因のひとつとされているのが約6500万年前の小惑星の地球衝突ですが、将来、人類も絶滅させられる可能性のある小惑星の衝突を、我々はどのように防ごうとしているのか、というお話。

ビデオは2分ちょっとの短いものですが、美しいCGを駆使して分かりやすく伝えていました。

更にNASAなどのサイトでもう少し調べてみました。

小惑星衝突の危険性

ビデオの説明とNASAの説明では数字に若干の食い違いがありますが、NASAの数字を採用すると、毎日50トンから100トンの物質が地球に降り注ぎ、地球の大気圏で崩壊しています。

大気圏で壮大な火の玉を作り出すような数メートルのサイズの小さな小惑星は、過去20年間で600個近くを確認しているということです。

1908年にシベリアのツングースカで発生した大爆発は、60メートル程度の隕石の爆発と考えられています。また2013年にロシアのチェリャビンスク上空で爆発した隕石は約17メートルと推定されています。

このクラスの隕石は、1世紀の間に1~2回降ってきていると専門家は見積もっています。

さらに大きな天体の衝突は、数世紀から数千年のスケールで見ても遙かに少ないと予想されています。

今後100年の間に地球に衝突して大災害をもたらすような天体は、現時点では発見されていません。

しかしながら、現時点で全ての小惑星を把握できているわけではないことを考えると、チェリャビンスクの隕石のように突然現れて地球に衝突することがいつ起きても不思議ではありません。

小惑星の衝突回避のための活動

このような天体の脅威への対策として、国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS:Committee on the Peaceful Uses of Outer Space)の勧告に基づき、2013年に設立された国際小惑星警戒ネットワーク(IAWN:International Asteroid Warning Network)が、世界中の天文台やレーダー施設と連携して、地球に接近する小惑星を監視し警告する活動を行っています。

また衝突回避の方策を検討するために、各国の宇宙機関が集まって宇宙ミッション計画助言グループ(SMPAG:Space Mission Planning Advisory Group)を作り、情報交換、共同研究、オプションの開発を進めています。

小惑星の衝突回避の方法

NASAで現在検討されている小惑星衝突回避の方法を紹介します。

重力トラクター

宇宙船が小惑星の衛星となり、その重力を利用して小惑星の軌道を変化させる方法です。重力トラクターとなる宇宙船は、小惑星の表面から岩石を引き抜いて宇宙船の質量に追加することにより重力を強めることができます。

運動インパクター

宇宙船を小惑星に衝突させて小惑星の軌道を変化させる方法です。現在利用できる最も単純で成熟した方法です。

実際の小惑星を使ったDART(Double Asteroid Redirection Test)というNASAの検証ミッションが2022年に予定されています。

核爆発

小惑星の近くで発生させた核爆発によるX線放射エネルギーにより、小惑星の軌道を変化させる方法で、衝突までの時間がない場合、あるいは小惑星が大きい場合に最も効果的な方法と考えられています。

まとめ

映画「アルマゲドン」で行った方法は小惑星の深部まで穴を堀り、内部で核爆発を起こすという一か八かの荒技でしたが、その方法では爆破後の軌道を正確に計算できないんでしょうね。

実は国連で議論される前から、天体の地球衝突による災害から地球を守るため、未知の小惑星を探索し衝突の危険性を確認する「スペースガード」の活動が、欧米を中心に世界各地で続けられています。地味な活動ですが地球にとってとても重要な活動です。

宇宙に関する科学技術開発は、直接我々の生命や地球の未来につながる分野でもあるので、常に関心を持っていたいと思います。