(1)まきの茶屋
ハワイ四日目は火曜日、天気は快晴。 今日は初めてトロリーに乗ってアロハタワーへ行く。ワイキキのトロリーは、ブルーラインとかピンクラインとかいう公共のものや、ショッピングセンターの送迎用などの他に、JTB専用のオリオリトロリーというのがある。JTB専用なので、JTBツアー参加者だけに配られるカードを見せないと乗れない。従って比較的空いているし、結構頻繁に来るのでとても便利だ。JTBで来たならこれを利用しない手はない。 トロリーは窓がないオープンエアで、席(ベンチシート)は全て外を向いて座るように配置されている。とても開放的で(天気が良ければ)気持ちが良い。ドライバーは皆さん陽気で楽しんで運転している感じだが、運が悪いと度を越えてやかましい。平気で乗客を待たせておしゃべりをしたりする。これもハワイ流というものか。 アロハタワーに着くと早速JTBのデスクへ行って、エンジョイクーポンをバスツアーのチケットに交換してもらう。初日に対応してくれた人がいたので話はすぐ通じて良かった。 ツアーは12:50出発なので、もう一枚のエンジョイクーポンを使ってランチを食べる予定だ。クーポンが使えるのはアロハタワー内にあるレストランだ。その中から、和食ビュッフェレストランの「まきの茶屋」を選んだ。ハワイに来て四日目にして三回目のビュッフェだ。どんだけビュッフェ好きなんだろう。 和食というだけあって握り寿司なども結構種類がある。今日はこのために朝食を抜いて腹ぺこなので一杯食べた。こんだけビュッフェばかりだと、確実に太るな・・・
(2)カメハメハ大王 ツアーの出発まで少し時間があったので、腹ごなしにちょっと歩くことにした。 アロハタワーから十分程歩いたところに、カメハメハ大王像が立っている。イオラニ宮殿の真ん前だ。イオラニ宮殿は、宮殿内の見学ツアーというのがあって今回の旅行日程に入れたかったのだが、日本語でのガイドツアーの曜日と時間が合わなかったので見送ってしまった。一応外観だけでも記念に写真を撮っておく。 カメハメハ大王像はハワイガイドブックの類には必ず写真が載っている有名なものだが、現物を見ると結構大きなもので、堂々としている。さすが「大王」だ。もちろん、前で何枚か写真を撮る。引っ切りなしに観光客が写真を撮りに来て、さすがに人気がある。 ガイドブックなどの紹介記事では、初めてハワイ諸島を統一した英雄として描かれているカメハメハ大王だが、外国の武器を積極的に利用した先見性やカリスマ性で、戦国の世を天下統一に導いた日本の英雄織田信長と少しだけダブって見えた。もちろん姿形は全く異なるが…
(3)オリオリバスツアー「東海岸イルカと出会うコース」 バスツアーは予定通り12:50にアロハタワーを出発、DFSギャラリアでワイキキからの参加者を拾って東海岸をめざす。ドライバー兼ガイドは日本人のベテラン男性だがハワイでの経験が豊富なようだ。カハラの高級別荘地帯を通るときも、売り出し中の物件の話や、日本の映画俳優達の別荘の話など、面白おかしく解説してくれた。 このコースは、通常は最初にハナウマベイの駐車場に寄って、上からハナウマベイの美しい景色を見下ろすことができる。だけど残念ながら火曜は閉鎖らしく、代りに「ハロナ潮吹き穴」とかいう海岸のビューポイントに連れて行かれた。しかし潮の加減が悪いのか、こちらも残念ながら一向に潮を吹き上げない。まあ、これはそんなに見たかった訳でもないので、いいのだけど。 で、次に向かったのが、ツアータイトルに謳われている「イルカ」に会える「シーライフパーク」。アメリカ映画「50回目のファーストキッス」のロケにも使われた、イルカやアシカショーなどのアトラクションが見られるいわゆるマリンパークだ。もっともこのツアーでは、シーライフパーク内にあるイルカの調教プールで、JTB専用にトレーナーの説明が組み込まれていて、シーライフパークの本来のアトラクションには参加できない。希望すればここでツアーをドロップして、個人でシーライフパークに入園することもできる。 シーライフパークを後にしてバスは海岸線を北西に向かう。途中、元横綱曙の故郷ワイマナロを通過する。バスの車中からなのでかなりブレたが、ワイマナロ・ショッピング・センターに立つ曙の銅像を写真に撮ることに成功した。 続いてバスはヌアヌ・パリ展望台へ立ち寄る。ここはカメハメハ大王がオアフ島を侵攻したとき、オアフ軍を追い詰めて崖下に転落させたという言い伝えの舞台だ。強い風が吹いていたが天気が良かったので東海岸沿いの町並みが一望でき、まさに絶景だった。 この後、バスはアラモアナセンターを経由してワイキキへ戻る。我々はアラモアナセンターで下車した。
(4)サンセットフラ アラモアナセンターに着いたのは16:30を過ぎていた。 ここは言わずと知れた巨大ショッピングセンターだが、有名ショップはほとんどワイキキにもあるし、そもそもブランド品にほとんど興味のない我々にはあまり見たいところが無い。ここではマカイマーケットというフードコートで食事をすることにする。チャイニーズのプレートと、タイカレーのプレートにする。結構美味しい。 ワイキキへはオリオリトロリーで戻る。時間的にちょうどビーチで行われるサンセットフラに間に合いそうだったので、そのままビーチへ急ぐと、ちょうど始まったところだった。 サンセットフラはワイキキを訪れる観光客向けに毎晩行われる無料のフラショーで、場所はデューク・カハナモク像のそばのビーチにある海を向いたステージ。前が芝生になっていて、観客は芝生に腰を降ろしてステージを楽しむ。既にかなり観客がいたがスペースを見つけて腰を降ろす。 ステージ上は数人の演奏者をバックに男女のダンサーが踊っている。踊りの合間に真ん中でギターを引いている男性が何やらお話をするのだが、これが結構長話。演奏時間より長いんじゃないかと思うほど。話を聞きに来た訳じゃないし、ネイティブ英語は良く聞き取れないのでちょっと飽き気味。結局何曲か見た後、途中で出てしまった。あれじゃサンセットトークじゃん、とか思ったのだった。
この記事は以前開設していたホームページからの転載です。10年前の話のため、状況はかなり変化していると思われますのでご注意願います。
(2018.9.8)