ついに発表されました、OCN モバイル ONE
の新料金プラン!
3月中旬発表予定としていたものが下旬に延期され、どんどん期待のハードルが上がっていく中、はたしてどんな内容だったのか…
結論から言うと、一応は予想の範囲内でした!(まだ明確でないところもありますが)
料金の値下げ以外に、プレフィックス番号の自動付加という大きな発表があったのですが、それも噂されていたものでした。
とは言え、十分強力な内容となっているので、しっかり内容を把握して比較検討しましょう。
(本記事の金額表記は特に断りのない限り税込です)
OCNモバイルONEとは
OCN モバイル ONE
とは、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社が運営する格安SIMで、回線はドコモになります。
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社は、日本電信電話株式会社(NTT)の長距離・国際通信事業を担う完全子会社で、インターネットプロバイダ事業も行っています。
NTTは2020年12月に株式会社NTTドコモを完全子会社化したばかりですが、2021年夏頃にはエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社を株式会社NTTドコモの子会社に組み入れ、事業を再編する予定です。
これまではNTTドコモからは独立したMVNO事業だったOCNモバイルONEですが、これからはドコモのエコノミーカテゴリーを担う戦略的なMVNO事業となっていくものと思われます。
OCNモバイルONEの新料金体系
OCN モバイル ONE
の新料金体系は、以下の表のようになっています。
特に音声対応SIMカードの料金が大幅に値下げされています。従来あった20GB、30GBのコースは廃止されました。これもドコモとの棲み分けを明確にするためと思われます。
OCNモバイルONEの新料金体系のその他の特徴
プレフィックス番号が自動付加(4月7日以降)されるため、標準の電話アプリで国内通話が11円/30円となります。
10分以内かけ放題オプション935円、トップ3かけ放題オプション935円、完全かけ放題オプション1,430円です。
余ったデータ容量は翌月末まで繰り越し可能です。
データ容量追加は1GBが550円です。(OCNモバイルONEアプリ内で容量追加した場合)
なお、追加したデータ容量は3ヶ月後の月末まで繰り越し可能です。OCN光モバイル割が適用され、毎月220円が割引となります。
最低利用期間、違約金、MNP転出手数料はありません。
※以下については2021年4月1日以降も変更ないと思われますが、変更が判明しましたらアップデートします。
データ容量超過時の低速通信速度は200Mbpsです。
高速データ通信のON/OFFが可能です。
1契約あたり4枚までSIM追加が可能です。(SIM合計5枚まで)
追加SIM月額は、音声が1,100円、SMSが572円、データが440円です。MUSICカウントフリーが無料で利用できます。
対象:Amazon Music(Prime Music、Amazon Music Unlimited)、ANiUTa、AWA、dヒッツ、LINE MUSIC、RecMusic、Spotify、ひかりTVミュージック
OCNモバイルONEを含めたライトユーザー向け新プランの料金比較
今回もいつものライトユーザー向けパターンでの各社比較表に、OCN モバイル ONE
の新料金を当てはめてみました。
(データSIMについては、音声SIMのシェアか最安のデータSIMプランの追加で、また、音声SIMをシェアする場合は6GB以上のプランで計算しています。また、光回線とのセット割や期間限定割引は考慮していません。但し、複数回線割引/家族割引がある場合は考慮しています。)
OCNモバイルONEの各パターンの計算ベースは以下の通り。
OCNモバイルONE B:3GB音声SIM+シェアデータSIM
OCNモバイルONE C:3GB音声SIMx2
OCNモバイルONE D:3GB音声SIMx2+シェアデータSIMx2
結果は、全てのパターンで最も低料金のnuroモバイルには及ばず、2位という結果でした。しかし、あの老舗格安SIMのIIJmioの価格破壊的な新料金を上回る低料金を出してきたのはさすがだと思います。
この他、OCNモバイルONEは1GBのコースもあり、定額プランでは業界最低料金となっています。
今後はドコモグループという安心感も加わり、今まで以上に競争力の強いブランドになって行くことは確実だと思われます。
まとめ
以上、OCN モバイル ONE
の新プランについて検討してみました。
噂されていたプレフィックス番号の自動付加が、早くも実現しましたね。さすがはOCNモバイルONEだと思います。今後ドコモをはじめとして各キャリアは他のMVNO事業者にも提供していくものと期待されます。OCNモバイルONEの新料金の発表がここまでずれ込んだのは、この辺の調整があったのかも知れませんね。
これで全ての役者が揃ったと言えると思いますが、筆者としてはまだフォローしきれていないMVNO事業者もありますので、早急にチェックし直して、この春の携帯料金見直しの結論を出したいと思います。