sora’s 早起きノート

日常と世の中の動きの隙間ウォッチ

「こうのとり」9号機が無事ISSと結合!いよいよ宇宙放送局が開局へ!

f:id:uwano-sora:20200525112621j:plain

5月21日未明に打ち上げられた宇宙ステーション補給機(HTV)「こうのとり」9号機は、本日(5月26日3:25頃)、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキング(結合)を完了しました。

昨晩、HTVがISSのロボットアームにキャプチャ(把持)される様子がインターネットでライブ中継されたので、ご覧になった方もいるかと思います。

www.youtube.com

打ち上げとは違い、宇宙空間での動きは地味に見えますが、バックに地球が美しく映っていて感動的な画が楽しめました。またHTV5号機をISSからキャプチャした経験のある由井宇宙飛行士の解説も分かりやすかったです。

ちなみにつくばのHTV運用管制室の皆さんは全員マスク姿でしたが、ヒューストンのミッションコントロールセンターでは誰もマスクをしていなかったのは少し意外でした。

今回はHTVのカメラ映像をワイヤレスLANを経由してリアルタイムでISSに伝送するという実証テストも成功したようです。残念ながらライブ中継ではその映像はありませんでしたが、軌道上でランデブする2つの宇宙機がワイヤレスLANでデータリンクするのは初めてのことだそうです。

これは、将来の月周回軌道上の有人宇宙ステーションGatewayのミッションを踏まえ、自動ドッキング技術獲得に向けた実証のひとつでもあります。

これに成功したことで、また一歩未来が近づいたことになります。

***

今回のミッションでISSに運んだ物資は全部で約6.2トンです。

この中には、現在ISSに長期滞在中の6名の宇宙飛行士のための食料・生活用品や、NASA/ESAの搭載品の他、以下のようなJAXAの実験関連機器が多数搭載されました。

・固体燃焼実験装置(SCEM)
・ライブイメージング(COSMIC)
・超小型衛星搭載用地球観測カメラ(iSIM)
・宇宙メディア事業関連機材
・宇宙アバター事業関連機材

どれも気になるのですが、中でも「宇宙メディア事業関連機材」が特に今後脚光を浴びそうです。

これはISSの日本実験棟「きぼう」に番組スタジオを開設し、地上と双方向につないだ番組を実現するためのものです。

このプロジェクトは、株式会社バスキュールとスカパーJSAT株式会社がJAXAの共創型研究開発プログラム(J-SPARC)のひとつとして進めているもので、「KIBO宇宙放送局」としてこの夏にも放送が開始される予定とか。

www.jaxa.jp

番組のメインクルーとして俳優の中村倫也さん、菅田将暉さんの担当が決まったので、これから盛り上がっていくのではないでしょうか。

***

そしてもうひとつ、「宇宙アバター事業関連機材」も気になりますね。

「アバター」というのは同名の映画で有名になりましたが、ネットワーク上の仮想空間でのユーザーの分身のことです。

「宇宙アバター」というのは宇宙空間上の分身のことでしょうから、ネットワークを通じて地上などの遠隔地から人間に代わってリアルタイムに色々な作業を行う技術ということになるかと思います。

この事業もJ-SPARCのひとつで、ANAホールディングスとANAグループのアバターイン(avatarin株式会社)が取り組むプロジェクトの一環として宇宙でのアバター利用を実証するものです。

www.jaxa.jp

今回の実証プロジェクトは、「きぼう」の窓に「宇宙アバター」を設置して、「きぼう」からの眺めを地上から自由に操作することで、自分が宇宙にいるようなアバター体験ができるというもので、これも世界初になります。

***

一方米国では、いよいよNASAのSpaceX宇宙船クルードラゴンの打ち上げということで盛り上がっています。

www.nasa.gov

但し一応日本時間の5月28日朝に予定されている打ち上げですが、どうやら現地の悪天候が懸念されており、3日後に延期される可能性が高くなってきているようです。

今年はコロナ禍のせいで散々な年ですが、明日へ向けての歩みは着実に進んでいることが実感できて嬉しいです。