退職後初めてになりますが、先日、人間ドックの代わりに国民健康保険の特定健康検査と自治体のがん検診を利用しました。
退職後の人間ドックをどうするか
会社に勤めていたときは、定期健康診断の代わりに健康保険組合の補助を利用して人間ドックを受けていましたが、退職後は健康保険を任意継続せず、国民健康保険に切り替えましたので、人間ドックをどうするかが課題でした。
自治体によって人間ドックに補助金が出るところもありますが、筆者の住む横浜市の国民健康保険では現在はありません。
人間ドックは自己負担なので、日帰りドックでも4万円前後する人間ドックを、補助のない状態でも夫婦で受け続けるべきでしょうか。
人間ドックの代わりになりそうなのが、国民健康保険の特定健康診査と自治体のがん検診です。
日帰り人間ドックと特定健康検査+がん検診の比較
特定健康診査というのは、「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき、健康保険の40歳~74歳の加入者全員を対象とした制度で、特定健康診査の検査項目は、横浜市の例だと、以下の通りです。
- 問診・身体診察
- 身長・体重・腹囲測定
- 血圧測定
- 血液検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、空腹時血糖値、ヘモグロビンA1c、クレアチニン、尿酸、GOT、GPT、γ-GTP)
- 尿検査(尿糖、尿蛋白、尿潜血)
- 医師の判断により、血液検査(赤血球、血色素量、ヘマトクリット値)、心電図、眼底検査
筆者が以前受診していた日帰り人間ドックと比較すると、主に足りないのは以下の検査です。
- 視力検査
- 聴力検査
- 胸部X線検査
- 腹部超音波検査
- 消化管X線検査
- 便検査
自治体のがん検診は、「健康増進法」と厚生労働省の指針に基づいて実施されています。横浜市のがん検診では、検査項目は以下のようになっています。
- 大腸がん(便検査)
- 胃がん(バリウムor内視鏡)
- 肺がん(胸部X線)
- 子宮頸がん(頸部細胞診)
- 乳がん(視触診and/orマンモグラフィ)
- 前立腺がん(血液検査)
特定健康検査とがん検診で人間ドックの代替になるのか
視力と聴力は必須ではなさそうなので無視するとしても、腹部超音波検査(腹部エコー)がメニューにありません。
腹部エコーは肝臓、膵臓、腎臓の腫瘍や胆石を調べる検査ですが、この検査によるがん発見率が低いことが理由なのかも知れません。
逆に、筆者が今まで利用していた人間ドックではオプションだった前立腺がん検診、子宮頸がん検診が、3分の1以下の料金で自治体のがん検診のメニューに含まれていました。
ということで、完全ではないですが人間ドックよりも有利な点もあるので、取り敢えず人間ドックの代わりに、国民健康保険の特定健康診査と、横浜市のがん検診を受けることにしました。
特定健康検査とがん検診を受診しました
筆者は治療のため胃と大腸の内視鏡検査を受ける予定なので、自治体の胃がん検診と大腸がん検診はパスしました。
自治体のがん検診は検査項目ごとに受けられる医療機関が異なるので、必要な検査項目を一度に受けられるところを探すのが大変です。
筆者の場合は検査項目が少なかったので近くのクリニックで受けることが出来ましたが、カミさんは二カ所のクリニックに分けて受けることになりました。
ということで先日、特定健康検査、肺がん検診、前立腺がん検診を予約して受けてきましたが、ちょうどインフルエンザの予防注射も始まっていたので、ついでに打ってもらいました。
検査の結果は、後日またクリニックの医師に聞きに行くことになっています。X線検査の場合はダブルチェックするため若干時間が掛かるそうですが、ダブルチェックしてくれるのは有り難いですね。
まとめ
特定健康検査と自治体のがん検診は、近くのクリニックが選べれば楽かも知れません。
自治体によって費用も検査項目も違うと思いますが、人間ドックよりもかなり安価なので助かります。
検査項目については考え出すとキリがありませんが、検査に気を使うより、日頃から健康に気を使うことの方が遙かに大事かも。