sora’s 早起きノート

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世界文化遺産の登録を目指す日本の縄文遺跡群は北海道と北東北限定…

大谷選手、復帰後初登板はワンアウトも取れず交代してしまいました。ドンマイ、大谷選手!

あ、「Don't mind!」は和製英語というか、違う意味(私は気にしない)でしたね。

ここは「Switch your mind!」かな?

筆者も気持ちを切り替えて、今日は縄文時代の遺跡の話をしたいと思います。

世界文化遺産の登録を目指す「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の対象となる遺跡では、例年8月下旬から9月に実施されるイコモス(ユネスコの諮問機関)の現地調査に向け、リハーサルが始まったそうです。

news.ibc.co.jp

この世界文化遺産候補の推薦書は、今年の1月にユネスコに提出されており、2021年の登録を目指している状態です。

ところでこの「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」って、ピンときますか?

「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」を構成する遺跡

「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の構成資産として登録されている遺跡と縄文時代区分は次の通りです。

No 道県 遺跡 草創期 早期 前期 中期 後期 晩期
1 北海道 大船遺跡
2 北海道 垣の島遺跡
3 北海道 キウス周堤墓群
4 北海道 北黄金貝塚
5 北海道 入江貝塚
6 北海道 高砂貝塚
7 青森県 三内丸山遺跡
8 青森県 小牧野遺跡
9 青森県 大森勝山遺跡
10 青森県 是川石器時代遺跡
11 青森県 田小屋野遺跡
12 青森県 亀ヶ岡石器時代遺跡
13 青森県 大平山元遺跡
14 青森県 二ツ森貝塚
15 岩手県 御所野遺跡
16 秋田県 大湯環状列石
17 秋田県 伊勢堂岱遺跡

う~む、ごめんなさい。勉強不足で知らなかった遺跡が多いです。(^_^;

確かに縄文時代草創期から晩期までの遺跡が揃っているようだし、長年世界遺産の登録を目指しているので、遺跡の整備・保護も進んでいるのでしょうね。

あとこれ以外に関連資産として、北海道の鷲の木遺跡と青森県の長七谷地遺跡があるそうです。

日本列島に広がる縄文遺跡

およそ1万年という長期にわたって続いた縄文時代の遺跡は、北海道から沖縄まで日本列島全体に広がっています。それを北海道・北東北に限定していいのか、という議論があります。

もちろん、青森県の三内丸山遺跡は規模が大きくてロマンに満ちた大好きな遺跡だし、遮光土偶や合掌土偶が発掘された東北地方の遺跡群はすごいと思います。

山内丸山遺跡
三内丸山遺跡

でも縄文遺跡としては長野県の尖石遺跡だって負けていないし、地味だけど個人的に大好きな鹿児島県の上野原遺跡も忘れて欲しくありません。

上野原遺跡
上野原遺跡

また、つい先日も、徳之島の水中洞窟から、約7500年前の縄文時代の土器が見つかったという凄いニュースがあったように、縄文時代はまだまだ奥が深いです。

news.tv-asahi.co.jp

「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の申請の経緯

もともとは青森県の縄文遺跡群、秋田県のストーンサークルなど、別々の提案書として提出されていたものを合わせ、北海道・青森県・岩手県・秋田県の4道県が共同提案する形になったそうです。

現在、日本に於ける世界遺産推薦までの流れとしては、都道府県や市町村から国(文化庁)への提案からスタート、つまり地方が手を挙げない限りは検討されない仕組みにしているようなので、国全体に散らばるようなものは対象になりにくいのでしょう。

日本国内の審議でも、なぜこの4道県に絞るのかが議論になったようで、世界遺産の基準である「顕著な普遍的価値」の証明をめぐって何度も推薦書の見直しが行われています。

だとしたら、国が引き取って日本全体に広がる遺跡群としてまとめればいいのにとか、無責任な筆者は勝手に思ってしまいますが、現実には各自治体の協力と熱意がなければ難しいのでしょう。

最終的には、この4道県の17遺跡の、他地域と比べた独自性の主張が認めら、国として推薦することになったたようですが、縄文時代に対する世界の評価が矮小化されてしまわないか、ちょっと心配ではあります。世界中の皆さんに誤解されなければいいのですが。

もちろん筆者は「縄文時代」をテーマにした世界文化遺産の登録には賛成なので、それを長年牽引してきた4道県を応援したいと思います。

ただ、国としては、今回「北日本」に限定したとしても、将来的には日本各地の重要な縄文遺跡についても、拡張登録を目指して欲しいと思います。この4道県の取り組みが成功し、他の自治体を刺激してくれるといいのですが。

なお、「北海道・北東北」つまり英語だと「Hokkaido and Northern Tohoku」というのは世界の人に分かりづらいということで、英語表記は「Northern Japan」に変更したそうです。

まとめ

2020年6月29日~7月9日の日程で予定されていた第44回世界遺産委員会は、新型コロナウイルス感染症のため延期され、いまだ開催予定は未定となっています。

今回日本からは「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が自然遺産の候補として勧告待ちの状態でしたが、コロナ禍の真っ最中で登録されてもお祝いムードが蒸発してしまいそうなので、やむを得ないところでしょうか。

ちょうど来年の今頃、コロナ禍が収束していれば、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の世界文化遺産登録は、観光業界とって嬉しい追い風になることでしょう。

いずれにしても来年、東京オリンピック・パラリンピックが無事開催される位、コロナ禍が落ち着いていればいいのですが…