インフルエンザの予防接種が10月1日から始まっています。
当初は予防接種法で定める定期接種対象者が優先されていましたが、10月26日以降は全ての希望者が対象となっています。

新型コロナ対策のためにも、今年はインフルエンザの予防接種を受けておいた方が良さそうですね。
予防接種法で定める定期接種対象者とは
予防接種法で定める定期接種とは、市町村長が保健所長あるいは都道府県知事の指示を受け、期日又は期間を指定して行わなければならないとされている予防接種で、対象となる疾病と対象者は政令(予防接種法施行令)で定められています。
インフルエンザの場合は、
一 六十五歳以上の者
二 六十歳以上六十五歳未満の者であって、心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能の障害又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害を有するものとして厚生労働省令で定めるもの
予防接種法施行令/e-Gov
となっており、市区町村によっては対象者の接種費用が補助されているところもあります。
ちなみに筆者が住む横浜市だと、平成2年度については無料となっています。
インフルエンザ予防接種と新型コロナとの関係
インフルエンザの症状は、新型コロナ感染症の初期症状と区別が付かないと言われているので、同時流行が懸念されている今年の冬は、医療現場の混乱が心配されています。
新型コロナのワクチンはまだ完成していませんが、インフルエンザの方は実績のあるワクチンがあります。
また、インフルエンザの予防接種を受けていた人の方が、受けていなかった人よりも、新型コロナ陽性者の割合が低かった、という報告もあります。(文末の参考リンク参照)
これはオランダのラドバウド大学医療センターの約10,600人の対象者に対する調査で、インフルエンザの予防接種を受けた人の陽性者が1.33%だったのに対して、受けていない人の2.23%が陽性だったということです。
同様の報告は他にもあるようで、かなり気になりますが、まだ科学的に証明されたものではありません。
ただ、新型コロナウィルスに対する免疫上の効果はないとしても、医療的な効果は大きいと思われるので、少なくとも今年に限ってはインフルエンザワクチンを打たない手はないと思います。
まとめ
筆者はインフルエンザはA型とB型に一回ずつ罹ったことがありますが、実は今までインフルエンザの予防接種を打ったことがありませんでした。

身体が丈夫だったからということではなく、むしろ虚弱な方だと思っていたので、逆に副反応の方が心配だったもので…
今年、筆者は定期接種対象者になり、またコロナ禍ということもあって、初めて予防接種を打ってもらいました。
結果としては特に副反応はありませんでした。
インフルエンザの予防接種は、接種後約2週間後から約5か月間効果が維持されると言われていますので、これから3月末頃までは少しだけ安心でしょうか…

もちろん、引き続き「新しい生活様式」を徹底することは当然ですけどね。
参考: