筆者は以前から逆流性食道炎があり、薬を服用するとともに毎年胃カメラを飲んでいました。昨年末会社を退職したのに伴い、通っていた病院を自宅近くのクリニックに変えたのですが、そこの医師の判断により、今回は胃と同時に大腸の内視鏡検査も受けることにしました。
筆者は大腸の内視鏡検査を受けるのは初めてだったのですが、胃の内視鏡と同じようなもんだろうと思っていたら、前日の準備が予想以上に大変でした。
結果的に大腸ポリープも切除し、その後の食事制限にも悩んだので、この経験をまとめておこうと思います。
大腸内視鏡検査の検査前の食事制限と準備
以下は筆者が受けた病院のやり方です。病院によってやり方が多少異なると思いますので、あくまで参考にとどめて下さい。
前日の食事制限
大腸内視鏡検査の前日は、朝から3食とも制限があります。
食べて良いものは、おかゆ、食パン(はちみつはOK)、素うどん、鶏肉、白身魚、豆腐、卵、コンソメスープ。飲んで良いものは、お水、緑茶、ウーロン茶、そしてスポーツドリンクとされていました。
病院で検査前専用食(千円位)を希望することもできましたが、筆者は自分で用意しました。筆者の前日メニューは、
- 朝食:食パン、はちみつ
- 昼食:素うどん
- 夕食:おかゆ、豆腐
でした。
前日の夕食は夜8時までに済ませるというのは胃カメラと同じですね。
ちなみに筆者は念のため、前々日から消化の良い食事に変えました。
前日夜からの準備(腸管洗浄)
夜9時に、下剤の錠剤2錠、粉薬2包、そして粉薬1袋を水200ccから400ccに溶かして服用しました。
ここからが大変で、下剤を飲んでからのお通じ回数と最終的な色を記録しておくように指示されました。
筆者はお通じがいつくるかとビクビクしながら寝てしまいましたが、最初のお通じが来たのは0時前でした。
そこから朝5時までの間に計5回トイレに駆け込んだので、満足に寝ることができませんでしたね。
そして朝4時半に起床し、5時から、水1.8リットルに溶かした下剤を2時間かけて服用しました。
ちなみに1.8リットルの専用パウチが付いていたので、その中で下剤液をつくります。
筆者はコップに200ccをついで、15分置きに9回に分けて服用しましたが、ほぼ飲んで5分後にはトイレに行く感じで、5時以降7時過ぎまでに計9回のお通じがありました。
最後の方のお通じは、ほぼ無色になりました。これで無事検査を受けられます。やれやれです。
胃と大腸の内視鏡検査は、記憶にございません!
検査当日、朝8時15分には病院に着きました。
すぐにトイレに行き、最終的なお通じの色を確認され、合格すると検査着に着替え、検査が始まります。
胃内視鏡検査は鼻からなので右側の鼻から麻酔薬を入れ、横になります。そして点滴で鎮静剤を入れ始めると、不覚にもすぐに眠ってしまいました。やはり寝不足だったのでしょうか・・・
このクリニックの検査室は目の前にモニターがあって、検査中のカメラの映像が映し出されるのですが、残念ながら全く見ることができませんでした。
そして気がついたときには既に検査は終了し、ニンニク注射も終わっていたのでした。
前に一度この病院で胃カメラを飲んだときは、リアルタイムで映し出されるモニターの映像を見ながら医師が説明してくれたのですが、今回は残念でした。まあ楽といえば楽でしたが・・・
ちなみに下剤を飲んでの腸管洗浄は結構体力を奪われるので、検査後のニンニク注射はおすすめです。
内視鏡検査での大腸ポリープ切除について
検査後の説明で、大腸にポリープが発見されたので切除したことを聞きました。もちろんポリープ切除の判断については医師に任せることを検査前に同意済みです。
なんでも大腸のポリープは放っておくと悪性化する可能性が高いので、見つかったら切除するようにしているとか。
胃の方は以前からいくつかポリープがあることは分かっていて、こちらは組織検査の上、引き続き経過観察となりました。
なお、内視鏡検査での大腸ポリープの切除は、正式には「内視鏡的大腸ポリープ切除術」という手術扱いなので、医療保険の手術給付を請求できるらしいです。この辺の話は別記事を書きましたので、興味のある方は読んでみて下さい。
検査後(術後)の食事制限について
さて、ただの内視鏡検査とは違い、大腸ポリープ切除という手術をしたので、2日分の薬(止血薬と緩下剤)が処方されましたが、それ以外にも特別な注意が必要になります。
ウォーキングや散歩などの運動、腹圧のかかることは7日間避ける、シャワーは翌日から、入浴は翌々日から、などできるだけ安静にしていることの他、食事制限があります。
具体的には、
- クリニックから3食分の食事セットが提供されるので、術後の3食はそれを食べること
- その後7日間は消化の良いものを食べ、少しずつもとの食事に戻していくこと
- アルコールは5日間禁止
といった内容でした。
ポリープを切除した傷は概ね3週間で治癒するということなので、3週間で元の食事に戻すくらいの感じで、しばらくは消化の良いものを選んで食べていったほうが良いでしょう。
まとめ
この記事を書いている時点ではまだ術後3週間経っていないので、いまだに消化の悪いものはなるべく避けるようにしていますが、そもそも食事の量が控えめになっているので、体重が結構減りました。
そして消化を気にして堅いものはよく噛むようにしているので、食事に掛ける時間が以前より長くなりましたし、少量で満腹になるようになりました。
退職してから運動不足なこともあり、正月太りからなかなか体重が戻らなかったのですが、ここに来て一気に元の体重に戻すことができたのは喜ばしいことです。
意図せずも、せっかくほぼベストな体重に戻ったので、今後も食べ過ぎと栄養バランスに注意しながら、この体重をキープしたいと思います。