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ふたご座流星群の母天体フェートンの謎に挑む日本の探査機DESTINY+

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いよいよ今日から明日にかけてピークを迎えるふたご座流星群。今年は条件が整っているので多くの流星を見ることができそうです。

そしてこの流星群の元となった母天体フェートンは、将来的に地球に衝突する可能性のある小惑星のなかで最大級のもので、日本が打ち上げる予定の探査機「DESTINY+」のターゲットにされています。

ふたご座流星群とは

流星群名 (英語名) 活動期間 極大時期
ふたご座 (Geminids) 12月4日~12月20日 12月14日頃
極大時ZHR* 速度 母天体
150 35km/s フェートン(小惑星)

*ZHR:天頂出現数

毎年12月14日頃にピークを迎えるふたご座流星群(Geminids)は三大流星群のひとつで、通常は年間最大の流星群です。

ピークは数時間持続し、流星数も安定しており、明るい中速の流星群を観測することができます。

2020年のピークは日本時間の12月14日9:50なので、13日の深夜から14日の明け方にかけてが観測の狙い目です。

12月13日の月は新月に近く(東京で月の入りが15:14、月の出は翌日5:56)、月明かりの影響もなく、天気が良ければ絶好の条件です。

小惑星フェートン

小惑星フェートン(Phaethon)は1.4年周期で太陽の周りを公転する地球近傍小惑星で、近日点で0.14au、遠日点で2.4auの楕円軌道をとり、地球の軌道を秒速35kmで横切っています。

au 天文単位。地球と太陽の平均距離を元に定義されている。
(1au=149,597,870,700m)

フェートンは、地球近傍小惑星の中でも特に地球に衝突する可能性が大きく、かつ衝突時に地球に与える影響が大きいとされる「潜在的に危険な小惑星(PHA)」に分類されています。

ちなみに「はやぶさ」の目標天体の「イトカワ」、「はやぶさ2」の目標天体の「リュウグウ」もPHAのひとつです。

フェートンの形状は球形に近く、直径が約6㎞と、PHA の中でも最大級の大きさです。

ふたご座流星群の母天体とされているフェートンは、塵を出し尽くした彗星の成れの果てと見られています。

しかし最近の観測で、太陽に最も近づく数日間のみ、彗星のようにダスト(塵)を放出していることが確認されています。

日本の小惑星探査機DESTINY+

2024年に日本から打ち上げ予定の「深宇宙探査技術実証機DESTINY+」は、目標天体を小惑星フェートンに定めています。

但し、フェートンの公転面は地球の公転面と22.2度の角度差があるため、フェートンの周辺に留まることができず、近くを通過(フライバイ)したときにワンチャンスで観測することになります。

「DESTINY+」は、フェートンに約500kmまで接近し、搭載したカメラによる詳細な調査や、ダストアナライザによる近傍のダストを調査・分析する予定です。サンプルリターンではなく、その場で分析してデータを地球に送信する計画です。

なお、「DESTINY+」は、JAXAと千葉工業大学が共同で計画しているプロジェクトです。また搭載するダストアナライザは、ドイツとの国際協力により、シュツットガルト大学チームが開発しています。

まとめ

活動の活発な流星群は見ていて美しく、宇宙のロマンも感じますね。

しかしその流星群をもたらす母天体が、地球に衝突する危険のある小惑星となると、穏やかではありません。

もちろん、近い将来に危険があるわけではないにしても、将来に備えて調査や技術開発を進める意義はとても大きいと思います。

はやぶさ2で世界の最先端を行っていることを証明した日本の小惑星探査は、地球の将来のためにも大事な技術開発なので、今後も応援して行きたいと思います。