先日、格安SIMの老舗であるIIJmioの新プランが発表されたタイミングで書いた記事では、まだ発表されていなかったイオンモバイルの対抗プランを期待していることを書きました。
そのイオンモバイルが4日、2021年4月1日からの料金プランのリニューアルと全面値下げを発表しました!
そこで早速、このイオンモバイルの新プランについて検討してみました。
リニューアルされた格安SIMイオンモバイル新プランの特徴
イオンモバイルの料金プランは、以前もかなり細かく区切られていましたが、今回の新プランは10GBまで1GB単位で設定されました。
しかも、いつでも何回でも無料で翌月のプランを変更することができるという自由度の高さが特徴です。
余ったデータ容量は翌月に繰り越せるので、最近のように外出先での利用が減っている状況では少なめのプランに変更しておき、状況に応じて翌月のプランを簡単に変更できるという、時代にマッチしたシステムではないでしょうか。
IIJmioの新プランでは廃止され、次第に貴重なものになってきたシェアプランは、イオンモバイルの新プランでは維持されました。また、通信速度最大500Kbpsに設定された60歳以上限定の「やさしいプラン」も健在です。
そしてイオンモバイルは、全国のイオンに設置された窓口で新規購入からサポートまで受けられるのが強みです。もちろん、ほとんどの手続きはオンラインでも可能ですが、いざとなったら窓口で相談できるのは安心感があります。
全面値下げされたイオンモバイル新プランの料金
(価格は税込です)
【さいてきプラン】
データ量 | 音声 | シェア音声 | データ |
---|---|---|---|
0.5GB | 1,023円 | - | - |
1GB | 1,078円 | - | 528円 |
2GB | 1,188円 | - | 748円 |
3GB | 1,298円 | - | 858円 |
4GB | 1,408円 | 1,738円 | 968円 |
5GB | 1,518円 | 1,848円 | 1,078円 |
6GB | 1,628円 | 1,958円 | 1,188円 |
7GB | 1,738円 | 2,068円 | 1,298円 |
8GB | 1,848円 | 2,178円 | 1,408円 |
9GB | 1,958円 | 2,288円 | 1,518円 |
10GB | 2,068円 | 2,398円 | 1,628円 |
【さいてきプラン MORIMORI】
データ量 | 音声 | シェア音声 | データ |
---|---|---|---|
12GB | 2,178円 | 2,508円 | 1,738円 |
14GB | 2,288円 | 2,618円 | 1,848円 |
20GB | 2,398円 | 2,728円 | 1,958円 |
30GB | 4,378円 | 4,708円 | 3,938円 |
40GB | 5,478円 | 5,808円 | 5,038円 |
50GB | 6,578円 | 6,908円 | 6,138円 |
【やさしいプラン】(60歳以上限定)
データ量 | 音声 | シェア音声 | データ |
---|---|---|---|
0.2GB | 968円 | - | - |
3GB | 1,978円 | - | 638円 |
6GB | 1,408円 | 1,738円 | 968円 |
8GB | 1,628円 | 1,958円 | 1,188円 |
イオンモバイルを含めたライトユーザー向け新プランの料金比較
前回の記事で作成した、ライトユーザー向けパターンでの各社比較表に、今回のイオンモバイルの新プランを当てはめてみると、以下のようになりました。
(データSIMについては、音声SIMのシェアか最安のデータSIMプランの追加で、また、音声SIMをシェアする場合は6GB以上のプランで計算しています。また、光回線とのセット割や期間限定割引は考慮していません。但し、複数回線割引/家族割引がある場合は考慮しています。)
パターン | 想定用途 | 内容 |
---|---|---|
A | スマホ1台 | 3GB以上の音声SIM |
B | スマホ1台、タブレット1台 | 3GB以上の音声SIM+データSIM |
C | スマホ2台 | 3GB以上の音声SIM2枚 |
D | スマホ2台、タブレット2台 | 3GB以上の音声SIM2枚+データSIM2枚 |
会社 | パターンA | パターンB | パターンC | パターンD | キャリア |
---|---|---|---|---|---|
IIJmio |
1,078円 | 1,606円 | 2,156円 | 3,212円 | ドコモ/au |
Y!mobile | 2,178円 | 3,256円 | 3,806円 | 5,962円 | ソフトバンク |
1,628円 | 2,706円 | 3,256円 | 5,412円 | au | |
mineo | 1,518円 | 2,343円 | 2,981円 | 4,631円 | ドコモ/au/ソフトバンク |
1,320円 | 1,540円 | 2,420円 | 2,860円 | ドコモ/au | |
y.u mobile | 1,639円 | 2,629円 | 3,278円 | 5,038円 | ドコモ |
イオンモバイル |
1,298円 | 1,738円 | 2,596円 | 2,948円 | ドコモ/au |
(価格は税込です)
イオンモバイルの各パターンの計算ベースは以下の通り。
イオンモバイル B:4GBシェア音声SIM+シェアデータSIM
イオンモバイル C:3GB音声SIMx2
イオンモバイル D:6GBシェア音声SIM+シェア音声SIM+シェアデータSIMx2
(他社については前記事を参照して下さい)
イオンモバイルは、この比較では1位にこそなりませんでしたが、各パターンでかなり健闘しているのではないでしょうか。
また、必要に応じて簡単に契約容量を変更できるイオンモバイルなら、固定契約にこだわる必要がないのでより有利だと思います。
まとめ
以上、イオンモバイルの新プランについて検討してみました。
現在筆者が契約しているIIJmioのファミリーシェアプラン(12GB)は、現状では夫婦でギガをほとんど使わず、毎月大量に捨てている状況にあります。
その意味で、イオンモバイルのような自由度の大きいプランは、不確実な将来のことを考えても無駄を少なくできる良いプランだと思います。
携帯料金プランの値下げラッシュが続くこのタイミング。あとで後悔することのないよう、しっかり各社の新プランを理解して、見直しを実行したいと思います。