先日、新型コロナウイルス感染症に於ける低酸素症についての記事を紹介しました。
そのとき紹介した記事では、気づかないうちに低酸素症になっている事例が多いため、血中酸素濃度を測定する「パルスオキシメーター」が有効だという話でした。
これに関連する記事がまたYahoo!に載っていました。
組織内の酸素レベルが低く危険な状態にもかかわらず、そのように見えない患者について、「happy hypoxia」あるいは「silent hypoxia」という言葉が使われ始めているようです。
日本ではまだあまり聞かない言葉だと思いますが、「happy」という表現は適切でないと思うので、筆者は「silent hypoxia:サイレント低酸素症」という表現の方がいいと思いました。
それはともかく、この記事では「パルスオキシメーター」を使わずにこの症状を判断する方法として「呼吸数」に着目しています。
通常は安静時に毎分10~12回の呼吸をするところ、これらの患者の多くは毎分20~30回呼吸しているとか。
日本でも、息切れなどの呼吸異常は新型コロナ感染のサインのひとつと注意喚起されていますが、安静時の呼吸数についてはあまり聞いたことがありませんでした。
「呼吸」と言われて頭に浮かんだのが、またアップルウォッチです。
「パルスオキシメーター」のときもアップルウォッチを思い出しましたが、実はアップルウォッチには「呼吸アプリ」というのがあります。
このアプリは、残念ながら呼吸数の測定はできませんが、呼吸を整え、リラックスを促すためのアプリです。
このアプリで呼吸のセッションを起動すると、アップルウォッチの画面に表示されるアニメーションと手首に伝わる振動に合わせ、集中して深呼吸をすることができます。
セッションが終了すると心拍数も表示されます。
一日の中で深呼吸するタイミングを通知する機能もあり、1回のセッションの継続時間や1分当たりの呼吸数なども設定することができます。
深呼吸することで気持ちが落ち着き、ストレスを軽減させる効果も期待できると言われていますが、日常生活の中では、なかなか意識して深呼吸することはないので、この呼吸アプリの機能は馬鹿にできないと思います。
しかも、この機能を日常的に使っていれば、すぐに自分の呼吸の異常に気がつくのではないかと思いました。
とは言うものの、筆者は最近ほとんどこの機能を使っていませんでした。そもそも筆者は家にいるときはアップルウォッチをしていませんでしたし…
ですが、しばらくの間は家でもアップルウォッチをつけるようにして、また呼吸アプリを活用してみようか、なんて思っています。